栄養学と戦争

栄養学の本


実は、栄養士法誕生のきっかけとなる栄養学も、
戦争と切ってはきれない関係があり、
栄養士が誕生した背景には、軍事国としての日本の姿が
どうしても見え隠れしてします。

日本らしいといえば、日本らしいのですが、
悲しい歴史をたどることになります。(;_;)

栄養学が学問として創始されたのは、
栄養士法が誕生する20年前に遡ります。

提唱者は、佐伯矩(さえき・ただす)博士で、
1920年(大正9年)に創設された国立栄養研究所の
初代所長に就任した人です。
佐伯博士は、北里柴三郎先生の元で細菌学を学んだ後
独自で栄養学の研究を始めました。

1924年(大正13年)には最初の栄養学校が創始され
2年後の1926年(昭和元年)には、
日本最初の栄養士が誕生しました。

現代では、アメリカやデンマークが
栄養学の先進国として知られているのですが、
それらの国でも、初めて栄養士が誕生するのは
1930年代に入ってからです。

なぜ世界に先駆けて、日本に栄養士が登場したのでしょうか?

実は、日本では、工場や学校、繁忙期の農村などで
早くから集団給食が実施されていたのです。
そして当時の日本には、軍隊がありました。

もうお解りですよね。

軍隊が求めるものは、国を守るため、
国のために尽くせる健康な若者です。
健康で強靭な若者を育むために、
集団給食での栄養学が必須でした。

そのことが、奇しくも日本が栄養士を世界に先駆けて
誕生させるきっかけとなったのです。

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